雨戸とシャッターは必要?焼津市の工務店がメリット・デメリットを解説
こんばんは、かおり木工房の宗野です。
九月も終わりに近づき、焼津では海からの風が少し強く感じる日が増えてきました。この時期はまだ台風の便りが届きます。天気予報で進路を見ながら、雨戸を閉めるかどうか考えた経験のある方も多いと思います。今日は、その雨戸とシャッターが本当に必要かというお話です。
焼津市の家づくりで雨戸とシャッターが議論になる理由
ひと昔前の家では、掃き出し窓に雨戸がついているのが当たり前でした。ところが最近の新築では、雨戸もシャッターもつけない家が増えています。すべての窓につけると費用がかさむこと、サッシそのものの性能が上がったこと、外観がすっきりすることが理由です。
一方で、静岡は台風の通り道にあたる地域です。海に近い焼津では、風だけでなく飛んでくる物への備えも考えたくなります。つけないという選択が本当に正しいのか、迷われるのは自然なことだと思います。
雨戸とシャッターのメリットを焼津市の工務店が解説
一つ目は、台風のときの安心です。強風で飛来物が窓に当たると、ガラスが割れます。割れた窓から風が入り込むと、家の中の気圧が上がって屋根や壁に力がかかります。窓が割れることは、単にガラスが一枚駄目になるという話ではなく、建物全体の被害につながる可能性があるということです。シャッターや雨戸は、その最初の一枚を守る役割を果たします。
二つ目は、防犯です。侵入の多くは窓から起こります。閉まったシャッターは、外から見て手間がかかる家という印象を与えます。時間がかかる家は狙われにくい。これは防犯の基本的な考え方です。旅行や帰省で家を空けるとき、閉めておけるという安心感もあります。
三つ目は、遮光と遮熱です。西日の強い部屋でシャッターを下ろせば、直射日光が窓に当たるのを防げます。夜勤明けで日中に眠る方や、寝室が東向きで朝が早すぎる場合にも役立ちます。
四つ目は、わずかですが断熱の効果です。窓とシャッターの間に空気の層ができるため、冬の夜に閉めておくと窓面からの冷えがやわらぎます。ただしこれは補助的な効果であって、シャッターで断熱をまかなうという考え方は現実的ではありません。
雨戸とシャッターのデメリットと現実的な負担
まず費用です。手動のシャッターでも一か所あたりの追加費用がかかり、電動にすればさらに上がります。窓の数が多い家で全部につければ、それなりの金額になります。
次に、開け閉めの手間です。毎日開け閉めするつもりでいても、実際には何年も閉めないままになる家が少なくありません。使わないものに費用をかけたことになってしまいます。特に二階の窓は、閉めに行く動作が面倒で使われなくなりがちです。
三つ目は、メンテナンスです。シャッターはレールに砂や埃が溜まると動きが重くなります。海が近い地域では塩分の影響も受けます。電動のものは、十数年で機器の交換が必要になることがあります。
そしてもう一つ、閉めたときに部屋が真っ暗になるという点も知っておいてください。遮光としては利点ですが、日中に閉め切ると昼夜の感覚がつかみにくくなります。生活のリズムを整えるうえで、朝の光は思っている以上に大切なものです。防犯のために日中も閉めておきたいという場合は、光を通すタイプのシャッターを選ぶという方法もあります。
四つ目は、外観です。シャッターの箱が窓の上に出る形になると、正面から見たときの印象が変わります。窓まわりをすっきり見せたい設計では、この点が悩みどころになります。
窓の性能そのものを高めるという考え方
ここで一度、視点を変えてみます。シャッターは窓を守る道具ですが、そもそも窓自体の性能を上げるという方法もあります。
かおり木工房では松尾式のG3断熱を軸に、樹脂サッシとトリプルガラスを標準に近い形で採用しています。ガラスの構成によっては、飛来物に対する強さも変わってきます。防犯を重視する場所には、割れても穴が開きにくい防犯合わせガラスという選択肢もあります。断熱についても、性能の高い窓であれば、シャッターに頼らずに冬の冷えを抑えられます。
つまり、シャッターをつけるかどうかを単独で考えるのではなく、窓の性能、日射の遮り方、防犯の考え方を含めた全体の中で判断するということです。軒や庇で夏の日射を遮る計画ができていれば、遮熱目的のシャッターは不要になるかもしれません。
焼津市・静岡市・藤枝市での現実的な決め方
私たちがお客様にご提案しているのは、すべての窓につけるか、まったくつけないかという二択にしないことです。窓ごとに役割が違うのですから、必要な場所を選べばよいのです。
優先度が高いのは、道路や隣地から見えにくい位置にある大きな窓、つまり侵入されやすい掃き出し窓です。次に、風が強く当たる面、海側や開けた方角に向いた窓。そして、西日が強く入る寝室などです。逆に、高い位置にある小さな窓や、隣家との距離が近くて人が入り込めない窓は、優先度を下げてよいと考えています。
もう一つ、後から付けられるかどうかも判断材料になります。窓の外側に取り付ける後付けのシャッターという製品もあり、必要になってから検討することは可能です。ただし外壁に金物を留めることになるため、防水の処理が必要になり、見た目も新築時に組み込んだものとは変わります。迷っている窓については、後付けができる納まりにしておくかどうかだけでも、設計の段階で確認しておくと安心です。
つけない窓については、台風時にどう備えるかを決めておきます。飛ばされそうな物を庭に置かない、事前に片づける段取りを家族で共有しておく。気象庁の台風情報を見ながら早めに動けるようにしておくことも、立派な備えです。
まとめ
雨戸とシャッターは、台風、防犯、遮光という三つの面で確かな効果があります。一方で、費用と手間、メンテナンスという現実的な負担も伴います。全部につける必要はなく、まったくつけないと決めてしまう必要もありません。
焼津市・静岡市・藤枝市で家づくりを考えておられる方は、窓を一つずつ見て、この窓には何が必要かを確かめてみてください。私たちも、敷地の風向きや周囲の状況を見たうえで、ここは必要、ここは不要と率直にお伝えしています。窓の性能と組み合わせて考えれば、無駄のない答えが出せるはずです。
参考:気象庁 台風について
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