BLOG

ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 宗野社長
  4. ハイドアとは?焼津市の工務店が建具の高さと空間の見え方を解説
静岡 工務店 ハイドア 建具の高さ 天井

ハイドアとは?焼津市の工務店が建具の高さと空間の見え方を解説

こんばんは、かおり木工房の宗野です。

十月の焼津は、日が落ちる時間がだいぶ早くなりました。夕方に室内の照明を点けると、昼間とは違う空間の印象になります。この季節、完成したお住まいを見ていただくと、同じ広さなのに広く感じる、という感想をよくいただきます。その理由のひとつが、建具の高さです。

焼津市で建具の高さを気にされる方が増えている理由

以前は、扉の高さを気にされる方はほとんどいませんでした。ところがここ数年、打ち合わせの場で「天井までの扉にできますか」と聞かれることが増えました。雑誌やインターネットで見る住宅の写真が、天井までの建具を使っているものが多いからだと思います。

実際に見比べると、印象はかなり違います。一般的な室内建具の高さは二メートル前後です。天井高が二メートル四十センチの部屋にこの扉を付けると、扉の上に四十センチほどの壁が残ります。この細い壁が、空間を横に区切る線になります。

天井まで届く建具を使うと、この線がなくなります。扉の上端が天井と同じ高さでそろうので、視線が上まで抜けていきます。面積を増やさずに広く見せる方法として、これはかなり効果があります。

焼津市や静岡市の住宅地では、敷地の広さに限りがあり、延床面積を無理に増やせないことも多いです。そういうときに、寸法の取り方ひとつで印象が変わるというのは、知っておいて損のない話だと思います。

ハイドアとは何か、標準的な建具との違い

ハイドアというのは、天井の高さいっぱいまである背の高い建具のことです。メーカーの既製品にも二メートル三十センチ前後や二メートル四十センチ前後の寸法がそろっていて、以前より選びやすくなりました。造作でつくる場合は、天井高に合わせて自由な寸法にできます。

標準的な建具との違いは、高さだけではありません。扉の上に壁がないため、扉枠の納まりが変わります。天井と壁と建具が一直線でそろうように、下地の段階から寸法を追い込む必要があります。ここが雑だと、天井と扉枠の間にわずかな段差や隙間が出て、かえって粗く見えてしまいます。

もうひとつの違いは、開けたときの開口の高さです。背の高い家具や冷蔵庫、大きな荷物を運び入れるときに、高さのある開口はありがたいものです。引っ越しのときだけでなく、将来の入れ替えのときにも効いてきます。

ハイドアのメリットを整理する

まず、空間が高く広く見えることです。特に廊下やホールのように狭くて細長い場所では、効果がはっきり出ます。扉の上の壁がなくなるだけで、圧迫感が減ります。

次に、複数の扉が並ぶ場所での見え方です。廊下に三つ四つの扉が並んでいると、扉の上の細い壁がいくつも並び、落ち着かない印象になりがちです。高さをそろえて天井まで伸ばすと、線が減って静かな空間になります。

引き戸の場合は、戸を引き込む壁との組み合わせで、さらにすっきりします。開けたときに建具が見えなくなる納まりにすると、二つの部屋がひと続きに見えます。リビングと隣の和室、リビングと書斎といった関係で使うと、必要なときだけ仕切れる柔軟な間取りになります。

そして、光と視線の抜けです。扉にガラスが入っている場合、高さがあるほど多くの光が隣の空間へ通ります。北側の廊下や階段まわりは日中でも暗くなりがちですから、この効果は実用的です。

ハイドアのデメリットと現実的な注意点

良い面だけではありません。まず費用です。同じ仕様でも、高さが増えれば建具本体の価格は上がります。家中の建具をすべてハイドアにすると、差額は思ったより大きくなります。ですから私たちは、効果の出る場所を選んで使うことをおすすめしています。玄関ホールやリビングの入口、来客の目に触れる場所に絞るだけでも、印象は十分変わります。

次に、重さと動きです。面積が大きくなるぶん、扉は重くなります。開き戸なら丁番、引き戸ならレールと戸車に、それに見合ったものを使わなければなりません。安い金物で重い扉を吊ると、数年で建具が下がり、閉まりが悪くなります。ここは金額を削らないほうがよい部分です。

そして、反りです。背の高い木製の建具は、面積が大きいぶん、湿度の変化でわずかに動きます。片側が暖かく片側が冷たい、片側が乾いていて片側が湿っている、という状況が続くと、反りが出やすくなります。芯材の構造がしっかりした製品を選ぶことと、家の中の温度や湿度を大きく偏らせないことが、対策になります。

最後に、区切る力の弱さです。天井まで開口があるということは、閉めても空気の流れを完全に止めるわけではありません。上下の隙間から空気は動きます。冷暖房を部屋ごとにしている家では、隣の部屋と温度が混ざりやすくなります。

建具の高さと家の断熱・空調の関係

今お話しした最後の点は、家の性能と直結しています。

部屋ごとにエアコンを付けて、その部屋だけ冷やしたり暖めたりする家では、扉が空気を止める役割を担っています。だから開口が大きいと不利になります。吹き抜けやリビング階段が寒いと言われてきたのも、同じ理屈です。

かおり木工房が松尾式のG3断熱と第一種換気、全館空調を組み合わせているのは、この前提を変えるためです。家全体の断熱を厚くして熱の出入りを抑え、計画した空気の流れで家中の温度をそろえる。そうなると、扉が空気を止める必要がなくなります。閉めても開けても部屋の温度が変わらないなら、建具の高さは見え方と使い勝手だけで選べます。

静岡は温暖な土地と言われますが、冬の朝の冷え込みははっきりあります。廊下や洗面が寒い家では、扉を閉めて暖かい部屋に閉じこもることになります。開口の大きな建具が気持ちよく使えるのは、家全体が同じ温度に近い家だけです。デザインの選択肢を広げるのは、実は性能なのだという話でもあります。

焼津市・静岡市・藤枝市で建具の高さをどう決めるか

私たちが図面の段階でお伝えしているのは、家中を同じにしようとしないことです。天井の高さが場所によって違う家なら、建具の高さも場所によって変わります。すべてを天井まで伸ばそうとすると、無理な納まりや余計な費用が出ます。

おすすめの決め方は、家に入ってから座るまでの道筋を考えることです。玄関を開けて、ホールを通り、リビングに入る。この一本の流れの中にある建具を高くしておけば、家の印象は決まります。寝室やトイレ、洗面といった個室側は標準の高さで十分です。

また、天井の高さと建具の高さは、必ずセットで考えます。天井をどこまで上げられるかは構造と階高で決まりますから、建具を天井まで伸ばしたいという希望は、なるべく早い段階でお聞かせいただきたいところです。下地の入れ方が変わってくるからです。

まとめ

ハイドアは、面積を増やさずに空間を広く見せられる、費用対効果のわかりやすい選択です。扉の上の壁という線が消えることで、廊下やホールの圧迫感が減り、光も通りやすくなります。一方で、価格、金物の選定、反りへの備え、そして空気を区切る力が弱いという点は、正しく知っておく必要があります。

そして最後の点は、家全体の断熱と空調が整っていれば、そもそも気にしなくてよい話になります。焼津市・静岡市・藤枝市で新築や建て替えをお考えの方は、建具の高さを「見た目の好み」としてではなく、「家の性能があるから選べるもの」として考えてみてください。図面の段階でご相談いただければ、効果の出る場所を一緒に選ばせていただきます。

参考:消費者庁

あわせて読みたい


かおり木工房では、静岡市・焼津市・藤枝市を中心に、高気密・高断熱・一種換気+全館空調(松尾式)の注文住宅を手がけています。家づくりに関することは何でもお気軽にご相談ください。

資料請求はこちらから
賢い夫婦がやっぱり選んだ注文住宅専門工務店「かおり木工房」

住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市

社長のお宅拝見会 資料請求(無料)