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静岡 工務店 安全に配慮した木の階段

階段の種類と安全な設計とは?静岡市の工務店が後悔しない選び方を解説

こんばんは、かおり木工房の宗野です。

静岡市は今日も強い日差しの一日でした。夕方になっても空気は熱く、セミの声だけが元気ですね。

今日は階段のお話です。以前リビング階段の記事を書いたところ、では階段そのものはどう選べばいいのかというご質問をいただきました。階段は毎日何往復もする場所でありながら、間取りの検討では脇役になりがちです。しかし実は、家の中の事故で最も注意すべき場所の一つが階段です。今日は階段の種類ごとの特徴と、転落を防ぐ安全設計、そして老後まで見据えた考え方をお話しします。

家の中の事故と階段

住宅内の事故と聞くと浴室のヒートショックが有名ですが、転落・転倒という事故の代表的な現場が階段です。消費者庁も家庭内の転落事故への注意を繰り返し呼びかけており、高齢の方だけでなく、小さなお子さんの階段からの転落も後を絶ちません。若い頃には何でもなかった階段が、年齢を重ねると家の中で一番緊張する場所になる。だからこそ、新築の設計段階で階段の安全性を考えておくことには大きな価値があります。

階段の種類とメリット・デメリット

階段にはいくつかの基本形があります。まず直階段。一直線に上がる形で、省スペースで造れてコストも抑えられます。ただし途中に踊り場がないため、万一足を滑らせると一番下まで落ちてしまうのが弱点です。勾配が急になりやすい点も注意が必要です。

次に、かね折れ階段と折り返し階段。途中で直角に曲がるのがかね折れ、180度折り返すのが折り返し階段です。どちらも途中に踊り場を設けられるため、転落しても途中で止まりやすく、安全性では直階段より有利です。その分、少し床面積を必要とします。

回り階段は、踊り場の部分を三角形の段で回しながら上がる形です。省スペースと方向転換を両立できますが、三角形の段は内側の踏み幅がほとんどなく、踏み外しの危険が最も高い部分になります。私たちは、回り部分をできるだけ設けず、設ける場合も段の割り方を工夫して一段ごとの踏み面を確保する設計をおすすめしています。

らせん階段やスケルトン階段は、デザイン性が高く光も通しますが、段の隙間からの転落防止や小さなお子さんへの配慮が必要で、どちらかと言えば意匠優先の選択です。家族の年齢構成をよく考えて選びたい形です。

安全な階段の寸法とは

階段の安全性を決めるのは、形だけではありません。むしろ大事なのは寸法です。階段の一段の高さを蹴上げ、足を乗せる奥行きを踏面と言います。建築基準法の最低基準では蹴上げ23センチ以下、踏面15センチ以上とされていますが、この最低基準どおりの階段はかなり急で、正直なところ毎日の暮らしには適しません。

私たちがおすすめしているのは、蹴上げをおおよそ19センチ前後まで抑え、踏面を24センチ前後確保する、緩やかで奥行きのある階段です。数センチの違いに見えますが、上り下りの体への負担と安心感はまるで違います。階段を緩やかにすると段数が増えて場所を取りますから、間取りの初期段階から階段に十分な面積を割り当てておくことが大切です。ここが、階段は間取りの脇役ではないと申し上げる理由です。

手すりは今や必須ですが、将来を考えるなら両側への設置、あるいは反対側の壁に下地だけでも入れておくことをおすすめします。下地があれば、必要になったときに数千円の工事で手すりを追加できます。照明も安全設計の一部です。段の影がはっきり出るよう足元灯や人感センサー照明を計画し、夜中の上り下りでも段の境目が見えるようにしておきます。

老後を見据えた階段の考え方

50代60代で家を建てる方からは、そもそも階段のない平屋がいいというご相談も増えています。それも一つの正解です。ただ、敷地や予算の事情で2階建てを選ぶ場合は、老後は1階だけで暮らしが完結する間取りにしておき、階段は緩やかに、踊り場付きで、両側手すりを前提に設計する。これで2階建てでも長く安心して暮らせます。

そしてもう一つ、階段の安全に関わる意外な要素が温度です。階段や廊下が冬に冷え切っていると、体がこわばり、足元の感覚も鈍くなります。暖かいリビングから寒い階段室への急な温度変化は、ヒートショックの観点でも避けたいものです。かおり木工房では、松尾式のG3断熱と全館空調で、階段も廊下もリビングと変わらない温度に保つ家をつくっています。リビング階段が寒いという昔の常識が当てはまらないのも、この性能があるからです。階段の安全は、寸法と手すりと照明、そして温度。この四つがそろって完成すると私たちは考えています。

子育て期の階段の安全対策

階段の安全は、老後だけの話ではありません。小さなお子さんのいる時期は、階段の上下にベビーゲートを取り付けられるかどうかが現実的な問題になります。壁の位置や手すりの形状によっては市販のゲートが付けにくいことがあるため、設計時にゲートの設置を想定しておくと安心です。段の先端には滑り止めの加工や部材を入れ、靴下でも滑りにくい床材を選ぶこと。吹き抜けに面した階段や2階ホールの手すりは、お子さんがよじ登れない形状と高さにすることも大切です。廊下や階段に物を置かない収納計画にしておくことも、転倒予防の基本です。

また、階段は明るさも安全性を左右します。窓のない階段室は昼間でも薄暗く、段の境目が見えにくくなります。階段の途中に窓を設けて自然光を入れる、壁の色を明るくして段の影をはっきりさせるといった工夫で、昼も夜も見やすい階段になります。階段下は収納やトイレ、書斎コーナーとして活用できますから、面積を割いた分の元は十分に取れます。毎日使う場所だからこそ、デザインより先に、安全と使いやすさから考えていく順番が大切です。

まとめ

階段は、種類の選択よりもまず、緩やかな勾配と十分な踏面、踊り場、両側の手すり、足元の照明という安全の基本を確保することが大切です。その上で、家族構成と間取りに合わせて直階段や折り返し階段などの形を選び、回り部分の危険は設計で減らしていく。さらに全館空調で温度差をなくせば、階段は怖い場所ではなく、安心して使える家の一部になります。

静岡市・焼津市・藤枝市で家づくりをお考えの方は、階段の安全設計も含めて、20年後も暮らしやすい間取りをかおり木工房と一緒に考えてみませんか。お気軽にご相談ください。

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かおり木工房では、静岡市・焼津市・藤枝市を中心に、高気密・高断熱・一種換気+全館空調(松尾式)の注文住宅を手がけています。家づくりに関することは何でもお気軽にご相談ください。

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