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静岡 工務店 ウォークインクローゼット 湿気 換気

ウォークインクローゼットの湿気対策とは?藤枝市の工務店が換気を解説

こんばんは、かおり木工房の宗野です。

十月に入り、藤枝市でも朝晩の空気がはっきり変わってきました。この時期は衣替えをするご家庭が多く、夏物をしまって冬物を出したときに「クローゼットの奥が少しにおう」「しまっておいた服が湿っぽい」と気づかれることがあります。ちょうど今の季節に多いご相談ですので、今日はウォークインクローゼットの湿気について、原因と設計での対策をお話しします。

衣類の収納がにおう本当の理由

クローゼットのにおいは、服そのものが原因のように感じられますが、多くの場合は空気が動いていないことが背景にあります。人の衣類には、汗、皮脂、洗剤の残りなど、目に見えない有機物がわずかに残っています。そこに湿気が加わり、空気がよどんだ状態が続くと、カビや雑菌が増えやすい環境になります。

湿気がどこから来るのかというと、まず空気そのものが水分を持っています。静岡県は年間を通して湿度が高めで、藤枝市や焼津市のように川や海に近い地域では、地面からの湿気の影響も受けます。加えて、部屋干しをしたあとの洗濯物をそのまま収納したり、クリーニングのビニールを掛けたままにしていたりすると、その内側に水分がとどまります。

さらに、収納の中は温度が低くなりやすいという特徴があります。ウォークインクローゼットは家の隅や北側に配置されることが多く、窓もありません。外気に面した壁がある場合、その壁の室内側は他の部屋より少し冷えます。空気は冷えると相対湿度が上がりますから、同じ水分量でも収納の中のほうが結露やカビの条件に近づく、ということが起こります。

空気の入口と出口を必ずつくる

湿気対策として除湿剤を置くことは間違いではありませんが、それだけでは根本の解決になりません。大事なのは、クローゼットの中の空気が入れ替わる経路をつくることです。

空気は、入口と出口の両方がないと流れません。扉を閉め切った収納に換気扇だけを付けても、空気の入ってくるところがなければほとんど動きません。逆に、ガラリの付いた扉を付けても、出口がなければ同じことです。設計では、低い位置から空気が入り、高い位置から抜けていく形をつくるのが基本になります。

私たちが手がけている高気密高断熱の家では、一種換気で家全体の空気を計画的に動かしています。この場合、ウォークインクローゼットや納戸を換気経路のどこに置くかを、間取りの段階で決めます。具体的には、居室から流れてきた空気が収納を通って、廊下やホールを経由して排気側へ抜けるように、扉の下に隙間を取ったり、壁の上部に通気の開口を設けたりします。空気の通り道に組み込まれていれば、閉め切っていても中の空気は入れ替わり続けます。

気密性能を高めることと、空気が動かないことは別の話です。むしろ、隙間だらけの家のほうが空気の流れは制御できず、家の中に湿気のたまる場所ができやすくなります。計画された換気のほうが、収納の環境は安定します。

配置と扉の選び方で差が出る

ウォークインクローゼットをどこに置くかも、湿気に影響します。外壁に面した北側の隅は、家の中で最も冷えやすい場所です。断熱性能が確保されていれば大きな問題にはなりませんが、可能であれば、主寝室と廊下のあいだのような、両側が室内に接する位置に置くほうが温度は安定します。

扉についても考え方があります。開き戸を閉め切る形は、見た目はすっきりしますが、空気は動きません。引き戸にして普段は少し開けておく、あるいはガラリ付きの扉にする、扉を付けずにウォークスルーの形にする、といった選択肢があります。寝室とファミリークローゼットと洗面をつなげたウォークスルーの間取りは、家事動線の面で語られることが多いのですが、空気が通り抜けるという点でも理にかなっています。

収納の中の作り方も影響します。壁一面に棚を作り込み、床から天井まですき間なく物を詰めると、空気が回りません。ハンガーパイプの下に少し空間を残す、壁から数センチ離して物を置く、床に直接段ボールを置かない。こうした使い方の工夫だけでも、空気の流れはかなり変わります。

収納の断熱と温度差にも目を向ける

もうひとつ押さえておきたいのが、収納の中と部屋の温度差です。カビが出るかどうかは、湿度そのものよりも、その場所の表面温度と空気中の水分量の関係で決まります。同じ家の中でも、暖かい部屋の空気が冷えた収納の中に入り込むと、そこで相対湿度が上がり、壁や床の表面で結露に近い状態になることがあります。押し入れの奥や、外壁に面したクローゼットの隅がカビやすいのは、このためです。

ですから、収納だからといって断熱を弱くしてよいわけではありません。外壁に接する収納は、居室と同じように断熱層を連続させておく必要があります。私たちが高気密高断熱の家づくりで気をつけているのは、断熱の切れ目をつくらないことです。壁の断熱が収納の部分だけ薄い、天井の断熱が収納の上で途切れている、といった納まりがあると、そこが家の弱点になります。

また、冷暖房をしている部屋と、扉で仕切られた収納の温度差が大きいほど、条件は厳しくなります。家全体を同じ温度に近づける全館空調の考え方は、快適さのためだけでなく、こうした収納の中の環境を安定させるうえでも意味があります。藤枝市や静岡市で建てた家でも、収納の中と居室の温度差が小さいことで、衣類のにおいや湿っぽさの相談が減ったという実感があります。

季節ごとの湿度と付き合う

静岡市や藤枝市の気候では、梅雨の時期が最も湿度が高くなりますが、注意が必要なのは梅雨だけではありません。秋の長雨の時期、そして冬から春にかけての寒暖差が大きい時期も、条件によっては結露が起きます。気温と湿度の推移は気象庁の過去の気象データ検索で地域ごとに確認できますので、自分の住む地域の傾向を一度見ておくのもよいと思います。

暮らし方の面では、衣替えのときに一度しまう前の衣類を風に当てること、クリーニングのビニールは外して保管すること、汗をかいたものをそのまましまわないこと、といった基本が効きます。特別なことではありませんが、これを守るだけで収納の中の水分量はかなり減ります。

除湿剤を使う場合は、床に近い低い位置に置くと効率がよくなります。水分を含んだ空気は下にたまりやすいためです。ただし、除湿剤は空気の入れ替えの代わりにはなりませんので、あくまで補助と考えてください。

まとめ

ウォークインクローゼットの湿気は、衣類の問題でも収納量の問題でもなく、空気が動いていないことの結果として出てきます。対策の順番としては、まず換気の経路に収納を組み込むこと、次に扉と配置で空気が通るようにすること、最後に詰め込みすぎない使い方をすること、という流れになります。

間取りを検討している段階であれば、収納のために空気の入口と出口をどう取るかを、設計者に確認してみてください。すでにお住まいの家で困っている場合も、扉の開け方や物の置き方を変えるだけで改善することがあります。藤枝市、焼津市、静岡市で収納や間取りのご相談をいただくことが多いテーマですので、気になることがあれば遠慮なくお尋ねください。

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かおり木工房では、静岡市・焼津市・藤枝市を中心に、高気密・高断熱・一種換気+全館空調(松尾式)の注文住宅を手がけています。家づくりに関することは何でもお気軽にご相談ください。

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