こんばんは、かおり木工房のそうのです。

気づけばもう七月に入り、今年も残り半分となりました。一年の折り返しですね。静岡でも梅雨から夏へと季節が移り、この時期に増えるのが、洗濯物がなかなか乾かないというお悩みです。室内干しの生乾きのにおいや、乾燥機の電気代を気にされる方も多いと思います。

そうしたなか、パナソニックから新しい電気衣類乾燥機「Solaire(ソレイル)」が発表されました。発売は二〇二六年十一月上旬の予定です。私たちが家づくりの基準にしている松尾設計室のYouTubeチャンネルでも、このソレイルが名指しで紹介されています。高断熱高気密の住まいを追求してきた専門家が取り上げるということは、それだけ家づくりに関わる製品だという証でもあります。これから家を建てる方や、オール電化と太陽光発電を考えている方にとって、意外と大きな意味を持つ乾燥機です。今回は地域の工務店の視点から、この乾燥機が新築の家づくりにどう関わってくるのかを解説します。

電気衣類乾燥機とは(屋外排気式という新しい選択肢)

電気衣類乾燥機とは、その名のとおり電気の力で衣類を乾かす機械です。今回のソレイルの特徴は、乾燥中に出る高温多湿の空気を、ダクトを通して屋外へ排出する屋外排気式を採用している点にあります。あわせて二百ボルトの電源を使うことで、これまでの電気乾燥機よりも乾燥の力を高めています。

メーカーの発表によると、従来の電気衣類乾燥機と比べて乾燥時間を約四十五パーセント短縮し、六キロの標準コースで約百三十五分での乾燥ができるとされています。これまで電気乾燥機は時間がかかる印象がありましたが、その弱点をおさえた製品といえます。高断熱高気密の住まいを研究している松尾設計室も、このソレイルを名指しで紹介しています。乾燥性能がここまで進化したからこそ、専門家が注目しているのだと思います。

これまでの乾燥機選びで多かった悩み

家づくりの打ち合わせでも、乾燥機をどうするかはよくご相談をいただくテーマです。ここでは、これまでの選択肢を整理してみます。

ガス衣類乾燥機の強みと、新築でひっかかる点

ガスを使う衣類乾燥機は、乾燥時間の速さで人気があります。一方で、新築の設計で考えると、乾燥機のためだけにガス配管を引く必要が出てきます。オール電化を選んでいるご家庭では、この一台のためにガスを契約するかどうかで迷われる方が少なくありません。ガスの基本料金が毎月かかる点も、判断のポイントになります。

従来の電気乾燥機やドラム式の悩み

これまでの電気乾燥機は、百ボルト電源のため熱量に限りがあり、乾燥に時間がかかる傾向がありました。ドラム式洗濯乾燥機も便利ですが、乾燥のたびにフィルター掃除が必要だったり、容量に対して乾燥量が物足りなく感じたりすることがあります。速さを取るとガス、電気の手軽さを取ると時間がかかる、という悩みが続いていたわけです。

ガス工事が要らないことが、新築では大きな意味を持つ

ここが今回いちばんお伝えしたい点です。ソレイルは電気式でありながら乾燥の力を高めているため、乾燥機のためだけにガスを引く必要がなくなります。これは、新築の家づくりでは想像以上に身軽な選択になります。

この記事のポイント

ガス工事が不要になることで、オール電化の家がすっきりまとまります。さらに太陽光発電を載せていれば、昼間につくった電気で乾燥機を回せて、そのメリットがいっそう広がります。

配管を一つ減らせる設計の身軽さ

家を建てるときは、電気、水道、ガスといった設備の配管を一本ずつ計画していきます。ガスを使う機器がなくなれば、その分だけ設計や工事がすっきりします。将来のメンテナンスで気にかける配管が一つ減ることも、長い目で見れば安心につながります。

オール電化住宅との相性の良さ

かおり木工房では、断熱と気密を高めたオール電化の住まいをおすすめしています。給湯も調理も電気でまかなうご家庭にとって、乾燥機も電気で完結できることは、光熱の管理をシンプルにします。契約もエネルギーの流れも電気に一本化できるため、家全体の考え方と無理なくつながります。

太陽光発電を載せた家で電気乾燥機を使うメリット

太陽光発電を屋根に載せたお住まいでは、この電気乾燥機のよさがさらに広がります。

昼間の自家消費でランニングコストを抑える

太陽光発電は、晴れた昼間にいちばん多く発電します。その時間帯に乾燥機を回せば、自分の家でつくった電気で洗濯物を乾かすことができます。メーカーの発表でも、夜間電力や太陽光発電と組み合わせることでランニングコストをおさえられるとされ、使用条件によっては都市ガスと同じくらいのコスト水準も見込めるとされています。ここは家庭の使い方によって差が出るところなので、あくまで目安として受け取っていただくのがよいと思います。

売電より自家消費の時代に合った家事

かつては太陽光でつくった電気を売る売電が主役でした。今は売電の価格が下がり、つくった電気を自分の家で使う自家消費に価値が移っています。昼間に乾燥機や食洗機を動かして、発電した電気をその場で使い切るという家事のスタイルは、これからの家づくりに合っています。太陽光を載せた家に電気乾燥機を組み合わせることは、この流れにきれいにはまる選択です。

電気衣類乾燥機を選ぶときの注意点

良い面ばかりでなく、事前に知っておいていただきたい点もお伝えします。

200V電源とダクト工事が必要になる

ソレイルは、二百ボルトの電源の引き込みと、湿った空気を外へ出すための排湿管の工事が必要です。これらは別途費用がかかります。また、住宅設備向けの専売品とされているため、住宅設備の取り扱い先を通しての導入になります。後から付けるより、家を建てる段階で計画に入れておくほうが、費用も配線もすっきりまとまります。

設置場所は設計段階で決めておく

屋外へダクトを通す関係で、置き場所は外壁との位置関係が大切になります。洗面脱衣室やランドリースペースの間取りを決めるときに、乾燥機の置き場と排気の経路まで一緒に考えておくと、あとで困りません。家事動線とあわせて設計に組み込むことで、洗う、乾かす、しまうの流れがぐっと楽になります。

静岡・焼津・藤枝で家づくりを検討している方へ

乾燥機一つをとっても、ガスにするか電気にするか、太陽光とどう組み合わせるかで、家全体の設計や光熱費の考え方が変わってきます。今回のソレイルのような製品が出てきたことで、オール電化と太陽光発電を軸にした住まいの選択肢は、さらに現実的になりました。かおり木工房では、断熱、気密、省エネ、家事動線までを一つの流れとして考え、暮らしはじめてから後悔の少ない家づくりをご提案しています。

まとめ

パナソニックの新しい電気衣類乾燥機は、電気式でありながら乾燥時間を大きく短縮した製品です。乾燥機のためにガスを引く必要がなくなるため、オール電化の新築とは相性がよく、設計もすっきりします。さらに太陽光発電を載せた家なら、昼間の自家消費でつくった電気を使い、ランニングコストをおさえながら家事を回せます。設置には二百ボルト電源とダクト工事が必要になるため、間取りを決める設計段階で置き場所まで一緒に考えておくことが大切です。