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静岡 工務店 廊下の少ない間取りのリビング

廊下の少ない間取りのメリット・デメリットとは?藤枝市の工務店が解説

こんばんは、かおり木工房の宗野です。

藤枝市は日中の暑さが続きますが、夕方になると茶畑を渡ってくる風が少しやわらいで、ようやく一息つける時間になります。夏は家の中の移動ですら暑さを感じる季節。今日はそんな「家の中の移動」に関わるテーマ、廊下の少ない間取りについてお話しします。

同じ30坪の家でも、広く感じる家と狭く感じる家があります。その差を生む大きな要因のひとつが、実は廊下の量です。

廊下の少ない間取りとは

廊下の少ない間取りとは、玄関からリビングへ、リビングから各部屋へと、移動のためだけの通路を極力介さずにつながる間取りのことです。リビングを家の中心に置き、そこから直接各部屋や水回りへアクセスする形が代表的です。昔ながらの日本の家は、長い廊下の両側に部屋が並ぶ間取りが主流でしたが、最近の注文住宅では廊下を最小限に抑える設計が増えています。

廊下は移動のためだけの空間で、家具も置けず、暮らしの時間を過ごす場所ではありません。たとえば廊下が3坪あれば、畳6枚分の床面積が通路だけに使われている計算になります。

廊下を減らすメリット

第一のメリットは、同じ延床面積でも居室や収納を広く取れることです。建築費は面積に大きく連動しますから、通路を減らした分をリビングやパントリーに回せば、体感の豊かさは大きく変わります。逆に言えば、同じ広さの暮らしをより小さな延床で実現でき、建築費そのものを抑える方向にも働きます。

第二に、家事動線が短くなることです。キッチンから洗面脱衣室、物干しスペースへと廊下を介さず直接つながれば、毎日の洗濯や料理の移動距離が確実に減ります。第三に、家族が自然と顔を合わせる家になることです。各部屋へ行くのにリビングを通る間取りは、思春期のお子さんとも一日一度は顔を合わせる暮らしをつくってくれます。

具体的な暮らしの場面で言えば、買い物から帰って玄関からパントリー、キッチンへと最短で抜けられる家と、長い廊下を荷物を抱えて歩く家。朝の身支度で洗面所とクローゼットと玄関がひとつながりの家と、行き来のたびに廊下を往復する家。一日に何十回と繰り返される移動だからこそ、数歩の差が積み重なって暮らしやすさの差になります。

さらに、冷暖房の面でも合理的です。国の省エネ政策を所管する資源エネルギー庁も家庭の冷暖房エネルギーの削減を重要なテーマとしていますが、そもそも廊下という「暖めも冷やしもしない無駄な容積」が少ない家は、家全体を快適に保つうえで効率が良いのです。

デメリットと注意しておきたいこと

良いことずくめに見えますが、注意点もあります。まず音とにおいです。リビングと各部屋が直接つながる分、テレビの音や料理のにおいが部屋に伝わりやすくなります。来客時に家族が出入りしづらい、脱衣室とリビングが近すぎて気を使う、といったプライバシーの課題も起こりがちです。

そしてもうひとつ、昔の家で廊下が果たしていた役割を知っておく必要があります。断熱性能の低い家では、廊下は寒い外気と居室の間の緩衝帯でした。廊下をなくしてリビング階段や吹き抜けでつなげた家が「冬寒い」と言われてきたのは、この緩衝帯がなくなったのに、家の性能がそのままだったからです。廊下を減らす間取りは、家の断熱・気密性能とセットで考えなければ失敗します。

後悔しないための設計の工夫

音とにおいには、間取りの工夫で十分に対応できます。寝室や書斎はリビングから一枚ドアを挟んだ位置に置く、水回りへの入口はキッチン側からと廊下代わりのホール側からの2方向にする、引き戸で緩やかに仕切れるようにしておく、といった方法です。廊下をゼロにすることが目的ではなく、移動だけの空間を暮らしの空間に変えることが目的ですから、必要な場所には短いホールを残す判断も大切です。

藤枝市や焼津市の敷地は比較的ゆとりがある一方、南北に細長い土地も多く、廊下の取り方ひとつで日当たりの良い居室面積が大きく変わります。敷地の形に合わせて、どこを削りどこを残すかを設計者と一緒に詰めていくことをおすすめします。

廊下を残したほうが良い場面もある

ここまで廊下を減らす話をしてきましたが、廊下がすべて悪者というわけではありません。あえて短い廊下やホールを残したほうが暮らしやすくなる場面もあります。たとえば寝室とリビングの間です。生活時間が違うご家族の場合、テレビの音や物音が寝室に直接届かないよう、一呼吸おく空間があると睡眠の質が守られます。来客の多いお宅なら、玄関からリビングを通らずに洗面へ案内できる動線があると、お互いに気を使いません。

また、老後の暮らしを考えたとき、壁のある廊下は手すりを連続して設置しやすい場所でもあります。将来の介護や車いすを見据えるなら、廊下を完全になくすより、幅にゆとりのある短い廊下を計画的に残すほうが合理的なこともあります。つまり大切なのは、廊下ゼロを目指すことではなく、一坪ごとに「この空間は移動のためだけか、暮らしの役に立っているか」を問い直すことです。その問いを設計者と一緒に繰り返すことが、無駄のない間取りへの近道になります。

廊下がなくても寒くない家という前提

かおり木工房では、松尾式のG3断熱と高気密、一種換気と全館空調を組み合わせ、家の中の温度差を最小限に抑える家づくりをしています。この性能があると、廊下という緩衝帯はそもそも不要になります。玄関もトイレも脱衣室も、リビングとほぼ同じ温度。だからこそ、廊下を思い切って減らし、その面積を家族の居場所と収納に振り向ける間取りが、安心して成立するのです。静岡は温暖と言われますが、冬の朝の冷え込みは本物です。間取りの自由は、性能という土台の上に成り立つ。これが私たちの結論です。

まとめ

廊下の少ない間取りは、面積とお金を暮らしに集中させ、家事動線を縮め、家族のつながりを生む合理的な設計です。一方で、音・におい・プライバシーへの配慮と、なにより家の断熱気密性能という前提条件を忘れると後悔につながります。廊下を減らすかどうかは、性能と間取りをセットで判断してください。

藤枝市・静岡市・焼津市で間取りにお悩みの方は、敷地と暮らし方に合わせた無駄のない動線設計を一緒に考えてみませんか。かおり木工房までお気軽にご相談ください。

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かおり木工房では、静岡市・焼津市・藤枝市を中心に、高気密・高断熱・一種換気+全館空調(松尾式)の注文住宅を手がけています。家づくりに関することは何でもお気軽にご相談ください。

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