床材の選び方とは?静岡市の工務店が新築のメリット・デメリットを解説
こんばんは、かおり木工房の宗野です。
静岡市は今日は雨の一日で、夏の暑さもひと段落?ですかね。家に帰って素足で床に触れたときのひんやり感や、逆にじっとりした感触が気になる季節ですね。床は一年中、体が直接触れる場所です。
今日は、新築の内装で必ず選ぶことになる床材について、設計の視点から選び方をお話しします。床材はリフォームで張り替えることもできますが、新築のときは断熱や全館空調とセットで考えられるという大きな利点があります。だからこそ、見た目や足触りだけでなく、家の性能や暮らし方まで含めて選びたい部分です。代表的な床材の特徴を、メリットとデメリットの両面から整理していきます。
床材の主な種類
住宅の床材で中心となるのは木のフローリングで、大きく無垢フローリングと複合フローリングに分かれます。無垢は一本の木から切り出した本物の木の板、複合は合板の表面に薄い木材や化粧シートを貼ったものです。このほか、水まわりに強いフロアタイルやクッションフロア、肌ざわりの良いカーペット、和の趣を持つ畳などがあり、部屋の用途に合わせて使い分けます。まずは主役となる木のフローリングの違いから見ていきます。
無垢フローリングのメリット・デメリット
無垢フローリングの最大の魅力は、本物の木ならではの足触りと質感です。夏はさらりと、冬は合板ほど冷たく感じにくい、木の調湿と質感が生む心地よさがあります。年月とともに色合いが深まり、味わいが増していくのも無垢ならではです。国も住宅への木材利用を後押ししており、その良さは林野庁の木材利用の取り組みでも紹介されています。一方でデメリットは、湿度によって伸び縮みし、わずかな隙間や反りが出ることがある点、そして傷や水濡れにやや弱く、定期的な手入れが必要な点です。この自然な変化を味と捉えられるかどうかが、向き不向きの分かれ目です。
複合フローリングのメリット・デメリット
複合フローリングは、合板を基材にしているため反りや隙間が出にくく、寸法が安定しているのがメリットです。表面に傷や水に強い加工が施された製品も多く、掃除や手入れが楽なため、忙しい家庭や小さなお子様、ペットのいる家庭に向きます。デザインの種類も豊富です。デメリットは、無垢のような本物の木の質感や経年の味わいには一歩譲ること、そして表面の化粧が傷つくと下地が見えてしまう点です。手入れのしやすさと質感、どちらを優先するかで評価が変わります。
場所ごとの使い分け
私たちがおすすめしているのは、家じゅうを同じ床材にするのではなく、場所ごとに使い分ける考え方です。家族が長く過ごすリビングや寝室には足触りの良い無垢や質感の高い床材を、水が飛びやすい洗面脱衣室やトイレには水に強いフロアタイルを、といった具合です。使う場所の目的に合わせて選ぶことで、快適さと手入れのしやすさを両立できます。新築なら、部屋ごとの床材の切り替えも設計の段階できれいに納められます。
ただし、床材を切り替えすぎると、空間がこま切れに見えたり、素材の境目に段差ができたりすることもあります。基本となる床材は家全体で統一感を持たせ、水まわりなど必要な場所だけ機能で選ぶ、というめりはりが、見た目にも暮らしにも心地よく収まります。将来リフォームで張り替える可能性も見据えて、扱いやすい定番の素材を選んでおくと、後々の選択肢も広がります。床は部屋の面積の大きな部分を占めるだけに、素材の色や木目の向きひとつで部屋の印象が大きく変わります。サンプルは小さな切れ端だけでなく、できるだけ広い面で確認しておくと安心です。
掃除とメンテナンスのしやすさ
床は毎日掃除する場所なので、手入れのしやすさは暮らしやすさに直結します。複合フローリングの多くは、表面に汚れや水に強い加工がされていて、さっと拭くだけで清潔を保てます。無垢は、こぼした水を長く放置するとしみになることがあるため、気づいたら早めに拭き取る習慣が必要です。とはいえ、無垢は小さな傷なら削って直せる、部分的に補修できるという良さもあります。どちらが優れているというより、日々の手入れにどれくらい手をかけられるかで、向いている床材が変わってきます。ご家庭の暮らし方に正直に合わせて選ぶことが、後悔しないコツです。
子育て・ペットと床材
小さなお子様やペットのいる家庭では、床材選びに暮らしならではの視点が加わります。子どもが飲み物をこぼしたり、おもちゃを落としたりする場面が多い家では、水や傷に強い複合フローリングが安心です。ペットがいる家庭では、滑りにくい表面加工の床材を選ぶと、犬や猫の足腰への負担を減らせます。一方で、はだしで過ごす時間の心地よさや、木の温もりを大切にしたいなら、傷を味わいと受け止めて無垢を選ぶご家庭もあります。家族の暮らし方を思い浮かべながら選ぶことで、毎日触れる床がより満足度の高いものになります。
床材と断熱・全館空調の関係
ここが新築で床材を選ぶ最大の利点です。床の冷たさや底冷えは、床材そのものより、床下の断熱性能に大きく左右されます。断熱の弱い家では、どんなに良い床材を張っても冬は足元が冷え、無垢でも冷たく感じることがあります。かおり木工房では、松尾式のG3断熱と一種換気、全館空調を組み合わせ、床下から天井まで家中の温度差を小さく保つ家づくりをしています。床がほんのり暖かく、夏もじっとりしない室内環境が整っていれば、床材は足触りやデザインの好みで自由に選べます。
また、無垢フローリングは湿度の変化で伸び縮みしますが、全館空調で家中の湿度が安定していれば、その動きが小さく抑えられ、隙間や反りのリスクも減ります。無垢を安心して選べるのは、実は湿度をコントロールできる性能の高い家だからこそなのです。床材選びと家の性能は、切り離せない関係にあります。
まとめ
床材は、無垢フローリング、複合フローリング、水まわり向けの床材それぞれに長所と短所があり、正解は一つではありません。大切なのは、足触りやデザインだけでなく、掃除のしやすさ、そして床下の断熱や全館空調との相性まで含めて、場所ごとに選ぶことです。新築だからこそ、性能とセットで理想の足元を実現できます。
静岡市で快適な足元の家づくりをお考えの方は、床材の候補と一緒に、断熱や湿度の考え方もかおり木工房にご相談ください。暮らしに合った床を一緒に選びます。
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